ビジネスマンをはじめ、多くの人々から愛され続けている飲料「コーヒー」。
その魅力としては、味のおいしさだけでなく健康を増進する効果も挙げられます。
ただその一方で、飲み方を間違えてしまうと身体に悪影響を及ぼす可能性もあります。
そこで今回は、コーヒーを飲むことによるメリット・デメリット、どのように飲むのが良いのかについて気になっている方々に向けて、「コーヒー」を徹底的に解説していきます。
コーヒーを飲むメリット
覚醒効果がある
コーヒーに含まれるカフェインは眠気を覚まし集中力を高める効果があります。
完全に目が覚めていない朝にコーヒーを飲むことによって脳が活動状態になり、その後の仕事や勉強、トレーニングなどに集中しやすくなるため多くの人にとってメリットがあると言えるでしょう。
抗酸化作用がある
コーヒーに含まれるクロロゲン酸という物質には抗酸化作用があり、身体の老化防止に効果的です。
今日では男女ともに美容に気をつかう方も増えてきていますが、いつまでもフレッシュにいるために
コーヒーを飲み始めるのも一つの手段ではないでしょうか。
死亡リスクを低減する可能性がある
見出しを見て魔法の飲み物のように感じたかもしれませんが、コーヒーを1日に3~4杯飲む人は全く飲まない人に比べて死亡リスクが24%も低いというデータが出ています。データ上では1日に3~4杯飲む人が最も死亡リスクが低くなるという結果でした。
そして、以下の2点により死亡リスクが低減するのではないかと考えられています。
・カフェインに気管支拡張作用があり、呼吸器機能の改善効果があるとされている
・クロロゲン酸には血圧を調整する効果がある上に、抗炎症作用があるとされている
コーヒーをほとんど飲まない群を基準として比較した場合、1日1杯未満、1日1~2杯、1日3~4杯、1日5杯以上の群の危険度(95%信頼区間)は、それぞれ全死亡で0.91 (0.86 ~0.95)、0.85 (0.81~0.90)、0.76 (0.70~0.83)、0.85 (0.75~0.98)となっていました(図1)。すなわち、コーヒーを1日3~4杯飲む人の死亡リスクは、全く飲まない人に比べ24%低いことが分かりました。
第一に、コーヒーに含まれるクロロゲン酸が血糖値を改善し、血圧を調整する効果がある上に、抗炎症作用があるといわれています。第二に、コーヒーに含まれるカフェインが血管内皮の機能を改善する効果があるとされています。また、カフェインには気管支拡張作用があり、呼吸器機能の改善効果があるのではないかと言われています。
引用元:国立がん研究センター
疲労感が軽減される
カフェインの作用により、疲労感が軽減されるとも判明しています。
人間は、脳にあるアデノシン受容体にアデノシンが結合することで疲れを感じるのですが、カフェインはアデノシン受容体に対して優先的に結合する性質を持っており、結果的に人間の感じる疲労感を軽減し、私たちの仕事・勉強・トレーニングなどにおけるパフォーマンス向上に役立つとされています。
コーヒーを飲むデメリット
睡眠の質が悪化する可能性がある
メリットで挙げた通りカフェインには覚醒作用があるため寝る前にコーヒーを飲むことによって、寝つきが悪くなったり睡眠が浅くなってしまう可能性が高まります。
睡眠の質を少しでも上げたいのであれば、寝る前はもちろん夕方以降も極力コーヒーを飲まないことが好ましいと言えるでしょう。
動悸やめまいなどの健康被害が生じる可能性がある
カフェインにより中枢神経系が過剰に刺激されると、動悸・めまい・不眠などの健康被害が発生します。
カフェインを多量に含むエナジードリンクなどにより死亡事例が発生しているように、カフェインには危険な一面もあります。コーヒーにおいても短時間で過剰に摂取することは控えたほうが良いと言えます。
口臭が発生しやすくなる
コーヒーに含まれるカフェインとクロロゲン酸により、周りの人に口が臭いと思われる可能性があります。
以下の2つのメカニズムにより口臭が発生します。
・カフェインの利尿作用により口内から水分が奪われてしまう
・空腹時にクロロゲン酸を摂取することにより胃酸の分泌が促進される
コーヒーが口臭の原因となるのも、唾液の分泌が関係しています。コーヒーに含まれるカフェインには利尿作用があり、体内から水分を奪います。その結果、口の中が乾きやすくなり、口臭の悪化につながるのです。また、ポリフェノールの1種であるクロロゲン酸も口臭の原因になります。クロロゲン酸は、空腹時に摂取すると胃酸の分泌を促進させる効果があり、口臭の発生を誘発してしまうのです。
引用元:㈱ダイオーズ 公式サイト
歯が黄ばんでしまうことがある
コーヒーに含まれるポリフェノールであるタンニンは、歯に付着することでステイン(着色汚れ)となりやすいため、コーヒーを飲むことによって歯が黄ばんでしまうことがあります。
効果的な飲み方
以上のメリット・デメリットを考慮すると、コーヒーの効果的な飲み方は、朝に適量を飲むことだと言えます。
この方法により日中の活動効率をあげつつもデメリットを最小限に抑えられます。
私は海外のYoutuberのモーニングルーティン動画を見ることにハマっていたことがあるのですが、
朝にコーヒーを1杯飲んでいる方が多かったと記憶しています(笑)
歯の着色に対しては、定期的に歯を磨くことや歯医者でケアしてもらうことはもちろん、ストローでコーヒーを飲むことも効果的とされています。
黄ばみがなかなか取れない場合は、費用がかかりますが歯医者でのホワイトニングが効果的でしょう。
まとめ
コーヒーを飲むことには様々なメリットとデメリットがありますが、適切な飲み方を実践することにより、おいしく健康的にコーヒーを楽しむことができます。
普段コーヒーを飲まれない方も、1杯いかがでしょうか。